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変形地挟小地
2026.01.19

狭小地・変形地でも、光を組み立てるという考え方

狭小地・変形地でも、光を組み立てるという考え方

狭小地や変形地に家を建てる場合、住まいづくりは、どこか制約の多いものとして考えられがちです。敷地に恵まれていれば、住まいづくりはもう少し単純だったかもしれません。けれど実際には、形が整っていない、隣家との距離が近い、そうした「条件付きの土地」に家を建てるケースのほうが多い。この住まいが建つのも、三角形に近い変形地という敷地条件でした。

条件を消すのではなく、読み替える

変形地と聞くと、間取りが制限される、暗くなりそう、窮屈かもしれない——そんな印象を持たれることがあります。この住まいでは、その条件を無理に押し切るのではなく、いったん受け止め、発想を切り替えるところから考え始めました。

外に向かって大きく開くのではなく、内側に向かって整えていく。コートハウスの考え方をベースに、敷地の形そのものを、ひとつの前提として組み立てています。

光は「量」ではなく「配置」で決まる

変形地で開放感をつくるために、大きな開口や、全面ガラスを選んだわけではありません。代わりに大切にしたのは、光が入ってくる「場所」と「高さ」でした。

中庭を介して、空から落ちてくる光。高窓から差し込み、壁や天井を伝いながら広がる明るさ。時間帯によって、少しずつ表情を変える陰影。直射日光で満たすのではなく、その場所で過ごす時間に合った光を、必要な分だけ届ける。その積み重ねが、開放感と落ち着きの両立につながっています。

コートハウスのテラスリビング

開放的でありながら、リラックスできる理由

この住まいが目指したのは「明るい家」というよりも、気持ちがゆるむ家でした。

外からの視線はやわらかく遮りながら、空の気配だけは、室内へと引き込む。視線が抜ける場所と、包まれるような居場所を、静かに切り分けています。コートハウスという考え方があるからこそ、変形地であっても、落ち着いて、長く寛げる場所が生まれています。

思想を、現実の敷地条件へ落とす

こうした住まいは、アイデアだけで自然に立ち上がるものではありません。敷地の形、構造、光の入り方、室内環境。それぞれを、同時に成立させていく必要があります。

私たち小山木材は、設計の思想と、現実の敷地条件のあいだに立ちながら、「この土地で、どんな暮らしができるか」を少しずつ具体にしていきます。変形地だから諦めるのではなく、変形地だからこそ生まれる住まいのかたちを、ひとつずつ、組み立てていくように。

中庭

比較検討のための、ひとつの事例として

この事例が、すべての土地に当てはまる答えだとは考えていません。

ただ、敷地条件に少し不安を感じている方や、思想には共感しつつ、現実との距離を測っている方にとって、ひとつの判断材料になればと思っています。条件の中から、どのように光を組み立て、どのように居心地をつくっていくのか。

その一例として、こちらの住まいをご覧いただければと思います。

施工事例「OR」

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