家づくりでは、外観や間取り、キッチンや床材など、目に見えるものを決めていくことが多くあります。
一方で、目には見えないけれど、毎日の暮らしに大きく関わっているものがあります。
それは「空気」です。
朝起きて、食事をして、仕事や学校から帰り、家族と過ごして、眠る。
私たちは一日の多くを家の中で過ごし、その間ずっと、その家の空気の中で暮らしています。
だからこそ家づくりを考えるときには、目に見える「空間」だけではなく、そこで過ごす人のための「環境」まで考えることが大切だと、私たちは考えています。
暮らしているだけでも、家の空気は変わる
人が暮らす家では、生活するだけでも空気の状態が変化します。
呼吸による二酸化炭素。
料理や入浴による水蒸気。
室内干しによる湿気。
生活の中で生まれるさまざまなにおい。
こうしたものを適切に外へ出し、新しい空気を取り入れるために、住宅には「換気」が必要です。
特に、断熱性や気密性を高めた住宅では、換気をどのように計画するかが重要になります。
住宅の隙間に頼るのではなく、
「どこから空気を取り入れ、どこから外へ出すのか」
を計画する。
そうすることで、室内の空気を適切に入れ替えることができます。
家の中で過ごす時間が長いからこそ、私たちは目に見えない「空気」も、家づくりの大切な要素だと考えています。

性能は、単体ではなく「住環境」として考える
たとえば、断熱性能を高める。それだけで、住み心地が決まるわけではありません。気密性があってこそ、断熱性能を活かしやすくなります。
換気が適切に計画されてこそ、室内の空気を入れ替えることができます。暖冷房の方法によっても、室内の温度や空気の状態は変わります。そして、間取りによっても、空気の動き方や温度の感じ方は変わります。
だから、
断熱 × 気密 × 換気 × 暖冷房 × 間取り
を、一つの「住環境」として考えます。
設備だけを高性能にするのではなく、それぞれがどう関係するのかを見る。それが、住宅の性能を考えるうえで大切なことだと考えています。そして、設計したものを確かな施工でかたちにすることも、施工会社としての大切な役割です。
「何を使うか」だけでなく、「どうつくるか」
住宅の性能には、完成したあとには見えなくなるものがたくさんあります。
断熱材。
気密。
換気の経路。
壁や天井の中の施工。
こうしたものは、完成した家を見ただけでは分かりません。
だからこそ、施工会社は「何を使うか」だけではなく、「どうつくるか」を大切にしています。
設計したものを、現場で確実につくる。
気密測定など、必要な性能を測定する。
施工の状態を確認する。
見えなくなるところまで、丁寧につくる。
住宅の性能は、カタログに書かれた仕様だけで完成するものではありません。現場での一つひとつの施工、その積み重ねによってつくられるものです。だから私たちは、目に見える仕上がりだけでなく、その内側にある仕事にも目を向けています。

お施主様と「暮らし」を考え、私たちは「環境」を整える
家づくりでは、「何坪にするか」「どんな外観にするか」「どんなキッチンにするか」。そうしたことを、お施主様と一緒に考えます。
どんな暮らしをしたいのか。
何を大切にしたいのか。
そこに暮らすのは、お施主様だからです。
一方で私たちは、その暮らしを支える「環境」を考えます。
断熱、気密、換気、暖冷房。
それぞれを別々に考えるのではなく、暮らし全体として整えていく。
お施主様と「暮らし」を考え、
私たちは、その暮らしを支える「環境」を整える。
それが、私たちが考える家づくりです。
目に見えるものだけでなく、目に見えないところまで。
暮らしを永く支える、健全な家をつくる担い手として。これからも、手と頭を動かし続けます。

家づくりについて、考えていることがあれば。
暮らし方や土地、性能、設計のこと。
一つひとつ、お話を伺いながら考えていきます。