blog

高性能住宅(FAS工法)
2025.06.04

一次エネルギー消費量等級に新基準「等級7・8」が追加

一次エネルギー消費量等級に新基準「等級7・8」が追加

新しい住宅を計画する際、その「省エネ性能」を重視することは当然のこととなりつつあります。光燃費の高騰や環境問題への関心が高まる中、新たに「一次エネルギー消費量等級」に「等級7」と「等級8」が追加されることが発表されました。これにより、新築住宅に定められるエネルギー消費の基準が再設定され、住宅の省エネ化が更に推進されることが期待されます。この新基準は住まいの選択に大きな影響を与えます。

一次エネルギー消費量等級とは何か

「一次エネルギー消費量等級」は、住宅におけるエネルギー消費量を分かりやすく評価するための指標です。冷暖房や給湯など、日常生活で必要となるエネルギーを数値化し、国が定めた基準と比較して評価します。等級の数字が大きいほどエネルギー消費量が少なく、「省エネ性能の高い住宅」であると認められます。

たとえば、等級7や等級8に対応する住宅の場合、再生可能エネルギーを除いた一次エネルギー消費量を、省エネ基準である等級4と比較して、それぞれ30%、35%削減する必要があります。こうした高い等級を達成するためには、高性能な断熱材やLow-Eガラスなど、優れた省エネ製品の採用が欠かせません。

一次エネルギー消費量等級
国土交通省資料「住宅性能表示制度の見直しについて」より

高性能住宅を建てるメリット

光燃費の大幅削減
高性能住宅に住むことで、冷暖房や給湯のコストを大きく抑えることが可能です。

平均した室温で快適な住度
熱を逃がしにくい住宅は室温差が少なく、ヒートショックも低く抑えられます。

環境への貢献
エネルギー消費を抑えることは、CO2排出量の削減に直結し、地球環境を守ります。

住宅価値の向上
高性能な住宅は、代統による売却時も価値向上が期待できます。

これからの家づくりで気をつける為のコツ

1. 初期コスト
高性能な断熱材や窓、高効率な設備を導入するため、建築時の初期コストは従来の住宅よりも高くなる傾向があります。しかし、光熱費の削減効果や、快適性、健康面でのメリットを考慮すると、長期的には十分なリターンが期待できます。たとえば、エネルギー効率の高い設備は、毎月の光熱費を大幅に抑え、家計にも優しい選択です。

2. 設計・施工の重要性
高い省エネ性能を実現するためには、緻密な設計と確かな施工技術が必要不可欠です。信頼できる実績を持つ設計事務所や工務店を選び、綿密な打ち合わせを重ねることが成功の鍵となります。また、工務店や設計者と目指す性能基準を共有し、期待値を明確にしておくことが重要です。

3. 情報収集と比較検討
住宅基準や技術は日々進化しています。最新の情報を得るために住宅会社を訪問し、専門家から直接アドバイスを受けるのも有効です。また、自分のライフスタイルや長期的な資産価値を考慮し、性能とコストのバランスを見極めることが重要です。特に、ファース工法を含む高性能住宅は、将来的な省エネ効果や快適性を重視したい方に適した選択肢と言えるでしょう。

小山木材では、100年先も家族が住み継ぎたくなるような、丈夫で心地よい住まいをお届けしています。私たちの家づくりは、お施主様との対話を何よりも大切に、一緒に悩み、一緒に考えながら進めていきます。省エネ性能や各種制度についても、わかりやすく丁寧にご説明いたします。

これからの家づくりは、将来の暮らしを見据えて、光熱費の負担を減らし、健康で快適な毎日を支えること、そして地球に優しい選択をすることが大切です。未来につながる住まいを、形にしていきましょう。

関連記事